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  • 執筆者の写真Iori Imai

宝塚映画祭2015 

5月17日 日曜日 あれは、大阪都構想の是非が決まる日だった。 私は、滋賀県石部で行なわれた「雨山ですよ!ちょうどいい音楽会」で よしこストンペアさんとタテタカコさんのライブを楽しんでいた。

大阪市民なら覚えていると思うが、あの選挙は市民にとってかなりのストレスだった。 そのストレスを忘れさせてくれたのが、「雨山ですよ!ちょうどいい音楽会」だった。 ライブが終わり、イベントのボスである門田さんの畑で、ライブの打ち上げまで時間をつぶしていた。

そんな時である、1人の女子から突然連絡があったのだ。 「宝塚映画祭のカワシマというものですけど・・・宝塚映画祭で『ろまんちっくろーど』を上映したいと思ってましてー」 幸福は突然やってくる。 私は、是非是非でと承諾 しかし次の言葉に私は頭が真っ白になった。 「上映料はおいくらでしょうか?」 「・・・・分かりません」 映画を作った本人が映画の上映料の値段を知らないのだ。 あなたは八百屋に行って、大根の値段を聞いて 「分かりません」と言われたことがあるだろうか? 私はない。しかし私はやってしまった。 『あかん、アホな監督と思われる』 とっさに、ビジュアルアーツ専門学校の同級生で映画「ソウルフラワートレイン」の西尾監督の言葉を思い出した。 彼には、ろまんちっくろーどを上映する際に色々とアドバイスをいただいていたのだ。 そのアドバイスの一つ 「今井君、新人とか無名、有名関係なしに、自分の映画を安売りしたらあかんで」 私は、大きく深呼吸してこう言った 「値段は・・・言い値でいいです。」 完全にアホは監督として認識された瞬間である。 しかも言い値は売り手からの値段である。 アホが2重3重にも重なる。 さすがに、宝塚映画祭のカワシマさんもうろたえてしまう有様。 私の目の前には、門田さんの作った美しい畑が広がっていた。 しかし、宝塚映画祭の上映が決まった瞬間でもあった。 そして、この日は、金木さんがタテタカコさんに無理やりキスをさせた記念すべき日でもある。

夏のはじめに、宝塚映画祭のカワシマさんから連絡があった。 「今年の宝塚映画祭のトレイラーを作って欲しい」 監督の仕事としてのオファーだった。 監督としてのオファーは初めてなので嬉しい限り。 今年は谷崎潤一郎が亡くなって50年を迎えるという事で、それをテーマに谷崎潤一郎原作の映画が宝塚映画祭で数多く上映される。 実はこれまで谷崎潤一郎は一冊も読んだ事がなかったのだが、「春琴抄」がたまらなく面白かった。 春琴抄をモチーフに宝塚を舞台に短編映画を作る事になった。 さて、春琴抄をどうやって宝塚を舞台に物語にするか、さっぱり分からなかった。 分からない時は、歩くしかない。 時間を見つけては、宝塚に足を運んで散歩した。

「春琴抄」で春琴が雲雀を飼っているくだりが出てくるので、雲雀丘花屋敷で雲雀を逃がす話にしようと、色々調べたら、雲雀はなんやかんやで保護されているので、入手が困難で、取り扱っている店を見つけたら秋田県だったり高価であったり、予算の事を考え、雲雀自体は諦めて、せめて声だけでも録音しようと南港の野鳥園に行き、やぶ蚊にかまれて、カラスの声だけ収録して帰ってきて、その夜に雲雀は春の鳥という事を知るなど、まぁまぬけな事をしていた。 という訳で歩いた歩いた。 「脚本」は「脚」「本」とあるとおり、脚を使えば物語ができると信じて宝塚を歩いた。

そして、清荒神駅前でコロッケ屋の北川精肉店に出会う事になる。 清荒神駅前は完全に寂れた所なのだが、そのコロッケ屋だけ光輝いていた。 一口食べると唸る美味しさだった。

※コロッケはあっという間に売り切れてしまうので閉店中 私の頭で、スーッと一つの物語が誕生した。 脚本が書けた。 キャスティングでは、佐助役に大江監督の「適切な距離」を見て、ずっと一緒にやりたかった時光陸君と春琴役には背が小さく、お嬢さんで、美人ということで「拳銃と目玉焼」の沙倉ゆうのちゃんにそして撮影には「拳銃と目玉焼」の安田監督に、音声はろまんちっくろーどのプロデューサー松本君。 撮影は本当に楽しかった。

今回、安田さんに撮影を頼むことで、撮影スケジュールを安田シフトで組んだ。 というのも、安田さんは美しい映像を確実に撮ってくれるのだが、いいものを作ろうとすると どうしても時間がかかる。 なので、「1時間に2カット以下」 これなら安田さんも満足な映像が撮れると、私は自分の心遣いを誇っていた。

しかし後日、安田さんの映画「ごはん」を手伝いに行くと、安田さんは4時間で1カットという撮影を平気でしていた。

※映画「ごはん」撮影風景 お芝居では、時光君もゆうのちゃんも「春琴抄」の原作までちゃんと読み込んで演じてくれた。 宝塚映画祭のカワシマさん筆頭に皆さん、献身的に動いていただいた。

最高に幸せな時間でした。 そして完成した宝塚映画祭2015 トレイラー

撮影の事となるともっと語りたいので、それは11月22日の宝塚映画祭での「ろまんちっくろーど~金木義男の優雅な人生~」の上映後に今回のトレイラー制作の事をお話させていただきたいと思います。 そして、金木さんには、金木さんが映写技師をしていた時の爆笑失敗談。 最後によしこストンペアさんのライブを楽しんでいただきたいと思っています。 なんの因果か、ろまんちっくろーどの上映のオファーが来た時が大阪都構想の選挙の日で 宝塚映画祭でのろまんちっくろーどの上映が、選挙の日。 選挙で疲れた皆様、投票後は是非宝塚映画祭で映画を楽しんで、清荒神駅前の北川精肉店のコロッケを味わってください! 宝塚映画祭2015 11月21日~27日 ろまんちっくろーど~金木義男の優雅な人生~ 11月22日 18:35~ 上映後トーク&ライブ 11月27日 16:45

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